昼の宇多天皇大内山陵

総論

訪問日 2023年11月25日
秘境度
アクセスのしやすさ

どうも、夜の魔界探検部部長のかとうです。
今回は宇多天皇陵にいってきました。街灯が一切ない場所で、また山道ということもありますので、今回は夜の訪問ではなくて昼の訪問です。

宇多天皇は59代天皇で、平安時代の887年から897年にかけて即位されていました。
宇多天皇の忠臣として、現在は天神様として知られる菅原道真公が有名ですね。

いつもは魔界度星いくつ、で評価させてもらうところですが、皇室ゆかりの場所に魔界という言葉を使うのは不適ですので、秘境度とさせていただきます。

また、この場所は陵墓ですので、敬意をもって参拝するようにしましょう。

場所

仁和寺の東側に沿って北上する道を行く。この道は千束御室線というらしいですね。

宇多天皇陵に関しては「火葬後、拾骨のことがないまま土を覆って陵とされた。所在は早く失われ、江戸時代末になって現在の大内山陵に治定された。」(出展:wikipedia)とありますが、仁和寺は宇多天皇が開基であり、宇多天皇とゆかりの深い寺院ですので、仁和寺の裏山ともいえるようなこの場所に埋葬されたのでしょうね。

千束御室線はさらに奥にある原谷を通り抜けて鷹峯に至る道です。
したがって、市内から原谷に至る道は鷹峯方面から千束御室線を通ってくるルートと、仁和寺の横から千束御室線を通ってくるルートがありますが、このほかにももう1本原谷に至るルートである蓮華谷道があり、合計で3本あります。原谷にアクセスするルートとしては最後の蓮華谷道がメインルートで、これは金閣寺の裏を抜けていくルートです。

そのため、千束御室線は蓮華谷道に比べ、補助的な道路の要素が強く、交通量としてはかなり少ないです。

2連続のヘアピンがあり、仁和寺側からみて2個目のヘアピンに登り口があります。登り口の脇はちょっと広いスペースになっています。
自転車やバイクであれば路上駐車してもそんなに迷惑にはならないと思うが車はちょっと迷惑になると思う。大きな車がヘアピンを曲がるときはこの広いスペースまでふくらんで曲がることもあると思う。

登り口からは徒歩10分くらいで陵墓に至ります。

雰囲気

登り口はこんな感じのヘアピンカーブを抜けたすぐのところ。自転車やバイクなら停められるくらいのスペースはあります。ここはマウンテンバイクのコースとしても定番みたいで、今日も二人組のマウンテンバイカーがここから山に入っていきました。

入口の道標、宇多天皇大内山陵参道の文字。

ごつごつとした岩肌が続くキツイ登り。確かにマウンテンバイクは楽しいかもしれない。

2~3分もあれば登りきれる。周りに木があるものの市内の眺めはそこそこいい。右京区のあたりが見えていて、京都タワーとかのある京都市中央部は見えない。

最初の急坂を登り切ったらあとは平たんでらくちん。

途中、分岐がある。案内板が道を示してくれている。左に行くと宇多天皇陵で、右奥に下る道があり、それは御室きぬかけの道方面につづく。
奥にはもはや文字がかすれて読めないがふたつの天皇陵があるらしい。奥方向は完全に登山道の様相を呈していたため、また今度いくことにしよう。

案内板の隣には地蔵が。
龍安寺の文字がある。ここら一体の山は龍安寺の管理のようだ。

先ほどの分岐点からすぐに陵墓が見える。ここまで登り始めてから10分くらい。

天皇陵であるため、当然管轄は宮内庁。
みだりに域内に立ち入らぬこと、魚鳥等を取らぬこと、竹木等を切らぬこと、というお触書。
こまめに管理されているのが見て取れ、荒れた様子は一切なかった。

入口側から。
陵墓に一本のもみじがあり、ちょうど訪問したタイミングで最高に色づいていた。

奥側から。
大きなもみじが石の鳥居に寄り添っているようで、とても素敵な空間であると感じた。

おわりに

以上、宇多天皇陵でした。
夜間は街灯もなく、登山というほどの装備はいらないけれど、しっかりとした靴で、明るいときに行ってみてください。

入口からもそんなに歩かなくて到着するので、お気軽にアクセスできると思います。